『すぐやる。とにかくやる』を掲載
2020/03/02
『 すぐやる。とにかくやる 』
私は大学卒業後、仕事の面でも、スポーツ関係の分野でも、リーダーを任せられることが多く、その後の人生を歩んできました。
リーダーというのは次から次に問題や提案を受けるので、判断・決断・実行の連続です。
だからすぐやらなければ物事が停滞してしまいます。
私の経験からも、大事なことを相談したり、依頼したりする機会が数多くありましたが、
その場合、政界でも、財界でも、スポーツ界でも、
その分野で成功している人、忙しい人ほど、仕事が早いです。
そして忙しい人ほど、お会いしたその場で判断決断し、アドバイスしてくれたり、
あるいはすぐ電話を手に取り、こちらから紹介して頂きたい人に
アポイントを取ってくれるよう行動に移します。
行動には、
①すぐやる ②やる ③後でやる の、3通りがある。
③は論外です。
「すぐやる」と「やる」の差は数秒の差です。
すぐやるというのはリアクションが速いということです。
リアクションの速さでその人が乗り気かどうか分かります。
すぐやるというのは「具体的にする」ということです。
今、GAFA(※)といわれる企業のトップに共通していることは、
『とにかく、やる』というこの一点です。
(※)GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon、世界のIT企業のトップに君臨する4大企業の頭文字をとった略称)
夢を実現している人は、仕事のスピードが速いわけではない。
スピードを上げようとしても、一人ひとりのスピードの差は、そんなにありません。
スタートが早いのです。
「スタートまでに1拍空く人」と、「すぐスタートできる人」との差でしかないのです。
チャンスがなかなかつかめない人は、スタートが遅いのです。
卓球の世界はこの数十年間で、ルールもボールの大きさも用具も、大きく変化しています。
おそらくこれからも変化していくことでしょう。
それ故、戦術、技術も大きく変わってきました。
しかし、基本的な戦略技術はおろそかにせず、変化に一刻も早く対応していくことが 重要です。
現在のトップ選手は一年間に、単複で150~170試合闘っていますが、
その一流選手でもミスは必ずします。
100点満点で完璧だったと思える試合は 年に1回か2回 あるかどうかだと思います。
ミスをしないに越した事はないが、大事なのはミスを重ねないことです。
ミスを重ねると、どうしてこんなことをしてしまったのかという後悔や動揺が、
冷静さを失わせてしまう。
そこで一刻も早く気持ちを切り替えて、再スタートすることでミスの連鎖を防ぐ。
これが最も大事です。
『而今』という禅の言葉がある。
人生には今というこの時しかない。
一瞬一瞬が勝負の時という自覚を持って生きよ。
という教えです。
“その時”は突然来るのではない。
今がその時、その時が今。
この自覚を持って充実した毎日をやり切る。
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