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児玉語録

児玉語録2月号「強運を招け」を掲載

2019/02/04

                    『 強運を招け 』

          ~ 書き初めに込めた私の思い ~

 

 

強運は読んで字のごとく、強い運勢のことです。

ここぞという勝負に強く、力強く成功を引き寄せることが出来る運勢です。

つまり、勝つための運勢です。

 

『 一期一会 』 は仏教の言葉で 一生のこと。

「一生に一回しかない出会い」、「一生に一度だけの機会」という意味です。

しかしここでは、「このチャンスはここだけ」と強く思い、

「今、ここでやらなければ、他はないよ」と読んで欲しいです。

「自分は若いから、チャンスなんかまたあるさ」という人がいますが、これは絶対にダメです。

 

人の生命が誕生する確率は、(ある会合で高名な僧侶から聴いた話ですが)

精子と卵子が出会う確率は、なんと、1/250兆だそうです。

あまりにも数字が大きくて、わからないと思います。

例えば、甲子園球場に米粒を詰めて、たった1粒を選び出すような確率なのです。

だから我々の生命は250兆分の中で勝ち残り、選ばれた命。

一人ひとりの生命の誕生は、まさに奇跡です。

それだけでも稀にみる運の良さであり、しかも今日まで病気や事故や天災などによって生命を失うこともなく、これだけの生存競争を勝ち残ってきたわけですから、我々は

それだけで非常に強運の持ち主であり、一人ひとりには、それぞれ使命があるのです。

 

一般的に、ツキや運は偶然のものと考えられています。

しかしツキも運も、偶然のものでもないし、もちろん生まれつきのものでもありません。

成功するにはツキは必要ですが、大成功にはツキを越えた運が、どうしても必要です。

 

大成功する人間と、そうでない人間の差は頭の中にある「思い」が違うだけ。

人間の脳は本気で「出来る」と思ったことに対してはそれを実現すべく

全力で動き出すようにできている。

脳が全力で動き出せば、目標を達成するためのアイデアがどんどん浮かんで来る。

 

大成功した人は人並みはずれたイメージ力を持っている。

イメージは細部までありありとリアルに思い描くほどその力を増し、実現化しやすくなる。

そしてリアリティのある成功イメージを描けるため、それをエネルギーにして、

より大きな次の目標にチャレンジする時も、

目標を達成する前から、もう達成してしまったかのように喜びを味わうことができるのです。

 

だからイキイキワクワクと仕事(訓練)ができるのです。

成功したからイキイキワクワクするのではなく、

イキイキワクワクしながら仕事(訓練)をするから成功してしまうのです。

これは「能力の差」ではなく、「イメージの差」にすぎないのです。

 

成功者は自分のツキや運を信じられるからこそ、

本来ならマイナス感情を発生させるような辛いことや困難な壁にも、

肯定的に捉えてチャレンジできるのです。

ワクワクしながらチャレンジするから、何度失敗しても諦めずに、

最後には不可能だと思うようなことも成功してしまう。

 

そして成功者はみんなプラス思考で、「自分はツイている」と思っている。

チャンスに対して積極的に挑戦する人間のところにツキはやってくるのです。

 

「勝つ者には偶然があり、敗れる者には必然がある」という格言がある。

「敗れる者の必然」とは問題意識や危機管理能力、戦略・戦術がしっかりしていない、

という努力すべきことを行っていないから・・・と。

一方、勝つ者にはツキや運といった偶然が訪れるということですが、

これは偶然などではなく、自身の努力とイメージ力によって掴み取ったものです。

 

イキイキワクワクと強い思いを持ち、イメージの力を信じ、プラス発想で、

強運を引き寄せていきましょう。

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督