児玉語録12月号「祈りには力がある」
2019/12/02
2019.12.1
『 祈りには力がある 』
“願い”、“思い”を「叶えさせたい」とは、誰もが思うことです。
「かなう」とは、漢字では「叶う」と書きます。
「叶」は口と十で構成されている。
漢字は本当によく考えて作られていて、口で十回言えば、願いは叶う、という意味である。
同じ願いでも、頭の中で思い考えるだけではなく、その願いを口に出して言うことが大事です。
言葉には力があります。やってみたいことは口に出して言うことです。
強い言葉からは、強い結果が、得られます。
明るい言葉からは、明るい結果が導き出されます。
「言葉は意識を変え、意識は行動を変え、行動は結果を変える」のです。
そして、願いの実現力が最も強いやり方 は 願いを感謝の祈りにする方法です。
「〇〇〇〇が実現しました。ありがとうございました。」と、未来に実現したいことを
過去形で感謝して祈ることです。
先般 私は遺伝子工学の第一人者で、筑波大学名誉教授の 村上和雄先生 と
「祈りは人を救う」 というテーマで対談をさせていただきました。
その中で村上先生は、
祈りというと、無力な人が行うものだという印象があるかもしれないが、
祈りとは「生命の宣言」だと考えている。
日本語の「祈り」という言葉の語源は 「生宣り」で「い」は生命力、「のり」は宣言を意味する。
ですから「いのり」は生命の宣言なのです。
人類は、宗教が生まれる前から祈りという行為を続けてきた。
それは 祈りには 思いもよらない力があることを実感していたからです。
最近では祈りの効果について科学的に研究され始めていて、「ストレスによる免疫機能 低下の改善」を促したり、「“うつ”からの回復効果をもたらしたりする」という報告が なされている。
アメリカで行われた実験では、快癒の祈りを行った重病患者は、祈らなかったグループに比較して効果があったという結果も出ています。
私も毎朝毎晩、祈りと瞑想を実践していますが、祈りには計り知れない力がある事は 実感しています。
私は自分がやりたいと思ったことや志した道は、強い思いを持って念じることから始まる…と思っています。
1日も早くこうなりたいと思う自分と、なかなかそうなってくれない自分との闘いです。
人間国宝の 第十四代酒井田柿右衛門先生は
「どんな絵でもいいから 1日1枚 絵を描くこと」という言葉を遺した。
この言葉は「絵」だけではなく、スポーツにも、仕事にも、全てのことに通じる言葉だ。
上手くても下手でもいい。地道な努力が全ての基礎 になる。
どんなことでも最初から上手い人などいない。
その才能を見つけてくれた人がいて、その才能を伸ばしてくれた人がいて、
そして自分が強い思いを持って努力する。
人間、何かを始めるのに遅いということはない。気づいた時が、スタートです。
気づいた時から種を蒔けば、未来は拓け、志を果たすことが出来るものです。
そして何よりも自分が楽しい、面白いからやってみよう・・・と思って、
ワクワクすることをやる。そうじゃないと結局続かないから。
ワクワクしないことにはパワーがないし、上手くいかない。
成功したければ、自分がワクワクすることを 見つける ことです。
また人間は、できないと思うことは思いつかないもので、
できる能力があるから、思いつくのです。
まずできると信じること。できないと思ったらできない。
大切なのは、自分の叶えたい“願い”を感謝の思いで祈り、できると信じて行動することが、最も大事なことだ…と私は信じている。
児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督