児玉語録1月号「心を込めて人間力を磨こう」
2021/01/01
2021.1.1
『 心を込めて 人間力を磨こう 』
「自分のことをするときには頭を使え、他人のことをするときには心を使え」
以前ある本を読んで書き留めておいたものですが、素晴らしい言葉だと思います。
これはルーズベルト大統領夫人の言葉です。
人はある程度の認識や判断力を持つと、なんでも頭で考えようとします。
うまく進めようとして最も効率よく、最も楽な方法を考えようとします。
策を練り、人を懐柔することを考えたり、相手を分析し、緻密に計算して交渉に臨む、
ビジネスの世界では当たり前のように行われています。
しかし実際に人を動かすのは、頭で考えたことではなく、心で訴えたことだと思います。
相手の計算が見えてしまうと、快く受け取れない ということはよくあることです。
私は講演などを依頼された時は、参加される方々がどのような分野の方で、どういう内容の話がその方々の参考になるのかを真剣に考え、心を込めて準備します。
ですからいつも冒頭に、 「私は皆さんのために参考になることを、心を込めてお話しさせていただきます。 皆さんもぜひ『頭』で聞くのではなく、『心』で聴いていただければ ありがたいです。」 と申し上げてから話に入ります。
心を使っていなければどんな言葉も人の心には響かないと思っています。
私たちは何をするにしても頭を使う事はとても大切なことですが、ただ闇雲に突き進むのは、愚かなことです。
相手のこと、あるいは仲間のこと、チームのことを考えるときは心を使ってほしい、
心と心で付き合ってほしいと願っています。
そうすれば必ず良い出会いに恵まれると思う。常に出会いを求める気持ちが大切です。
心を込めて熱い出会いを求めることで、何気ない出会いが一生一度の出会いになることもあります。
その出会いで人は変わります。自分のレベルをドーンと押し上げてくれることもある。
そう信じて自ら一歩前に出て人間力を高めていきましょう。
私が心がけている「人間力」の磨き方
〇 心のよりどころになる、人生の道標を示してくれる方とお付き合いをし、
その人と末永くお付き合いできるように勉強し続けよう
〇 明るく前向きに、そして自信を持って広い心で人の輪を広げていく
〇 異分野の人から大きな刺激を受けることは多くある
積極的に付き合いを広げていきたい
〇 部下は相談相手であり、協力者である。権力で抑えてはいけない
〇 女性も男性も、お互いに異性を認め合うことで、レベルの高い仕事ができる
〇 年上、年下、年代を超えて付き合うことにより視野は広がる
〇 諫言(かんげん)は大事にしよう
取り巻きが悪いのではない。取り巻かせる自分が悪い
〇 企業経営は一部門だけでは成り立たない
視野を広げ、成長部門を育て、根っこを固めよう
〇 伴侶を大切に、社員を愛し、会社を愛し、家族を愛す
そして社会に貢献しよう
〇 どんなことがあってもあきらめない執念
まだプラスαの力が残っていると思おう
〇 遠くに大きな柱(夢・目標)を立てて突き進もう “思いは叶う”
児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督