児玉語録9月号『多聞を大切に自分を磨いていこう』
2021/09/01
2021.9.1
『“ 多聞 ”を大切に 自分を磨いていこう 』
仏教の言葉に 『多聞(たもん)』 というものがあります。
辞書(大辞林)を引いてみると
『正しい教えを多く聞いて心に留めること』とありますが、
“ただ知識を聞いて覚えておくこと”と理解したのであれば、それは正しい意味とは 言えないでしょう。
『言葉や表現に惑わされず、起こった事象に疑問を持ったり、納得するためにそのことを 探求していく。 見聞きした事柄の意味をよく考え、理解しようと努力することが大事』 なのではないでしょうか。
今のように情報が氾濫する時代だからこそ、『多聞』 を大切な教えとして、正しく理解していきましょう。
あらゆるものを糧にして自分を磨く人と、それとは対照的に何もアクションを起こすことなく、自分を錆びつかせてしまう人がいます。
同じ目標に向かって、同じ環境で、同じ仕事(部活動)をこなしているにも拘らず、 なぜか明らかな差が出てきてしまいます。
その答えははっきりしています。
日々の生活にあります、
『多聞』 の習得に貪欲で生きるか否か、人との交流に積極的であるかどうか、
そういう一つ一つの行動が積もり積もって山となり次第に大きな差となっていくのです。
伸び悩んでいる人や自分に満足できない人は、自分を磨くための行動を怠っているのです。
老人でもないのに変化がなく、居心地の良い場所でぬくぬくと生きているのではないでしょうか。
優良企業といわれる会社は、しっかりした哲学を持って方向性を示しています。
そして何を磨くかというテーマを決めています。
逆にいえば哲学を持って、テーマを磨いているから優良企業でいられるのでしょう。
人も同じです。
優良人間になるために、人間としてどう生きていくかと言う哲学を確立し、
方向性とテーマを決めて、自分を磨いてみてはいかがでしょうか。
時を惜しんで知識を身に付け、応用力を磨くためには、のんびりと休んではいられません。
自分はどういう人間なのかを考え、自分は何をしたいのか自分には何が足りないのかを しっかりと見据えた上で、磨くべきテーマを見つける。
そして自分を磨く方法を模索していきましょう。
私はこの『児玉語録』を書くために、
人との出会いを大切にして話を聞かせていただいたり、本や雑誌を読んだり、
ニュースを聞いたりしたときに、なるほどと思ったことを書き留めたり、切り抜いたりして、 参考にさせてもらっています。
自分を磨く方法はこのように簡単でありながら効果的な方法は必ずあります。
自分を磨く方法を見つける。
この過程も自分を磨くことにつながると思います。
また、仲間と話し合う時も、相手と2人で話し合う時も、お互いを思い、
楽しく耳を傾けられる話を提供し合うようにして、
お互いを高めあえる話をする習慣をつけていけば、
それは自分を磨く力になっていきます。
「いまがその時、その時がいま」
本当にやりたいと思っていることが、いつか来るだろう、
その瞬間に大事な時がくるだろうと思っていても、
いま真剣に目の前のことをやらない人には 決して訪れない。
憧れているその瞬間こそ、実は いま である。
憧れてきた瞬間は「いつか」ではなく「今」目の前にあるのです。
『十万人が愛した言葉』 致知出版社 藤尾秀昭監修 より 引用
児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督