『成功して実績を上げるコツ』
2008/03/01
どのような仕事においても、一度や二度は成功したという経験を
持っている人は多い。しかし、継続して成功し実績を上げようとすると、
次第に困難になってくる。それは、最初の成功体験を引きずって、
いつまでも同じやり方を繰り返していたり、
知らず知らずに慢心の気持ちが、芽生えてきたりするからである。
一般の人より、成功し実績を上げる人には、次のような3つの
パターンがあると思う。
① 天才と言われるような才能のある人
例えば、
ゴルフのタイガー・ウッズ
野球のイチロー
将棋の羽生善治
彼らは当然、人一倍の努力は惜しまないのは勿論のことだが、
並みの人間がいくら力を尽くしても超えられない“才能”という天性のものに
恵まれた人達と言える。
② 運のいい人
2番目は「運のいい人」です。つまり、強運に恵まれた人。
この幸運な人も、さらに2つのパターンに分けられる。
A その幸運を自らのチャンスと捉え、謙虚に努力を続けて本物になる人
B 運の良さに慢心して、打ち上げ花火のように一発で儚く消えてしまう人
この2種類に分けられる。
③ 凡人だが、継続的に密度の濃い努力の出来る人
(私のような凡人の場合。)
凡人が成功するためには、「密度の濃い継続的な努力」が
出来なければならないと思う。
そのためには、1ヶ月前、半年前と同じような訓練を繰り返していてはダメ。
例えばランニング一つとっても、今、5km/18分で走れるとすれば、
1ヶ月先には5km/17.5分で、半年先には17分で走れるように努力する。
少なくとも人より頭一つ出ようと思うのならば、
① 多くの時間、練習するか(量)
② 効率よく練習するか(計画性、質)
③ 人がやっていない新しい技術を開発するか(創造性)
こうした人並み以上の努力をしなければ、実績を上げることは出来ない。
だから、「あらゆる素質の中で、努力することが出来るかどうか・・・
という素質が最も大事な素質である」というのが私の持論です。
又、私がいつも言っているように
「量は質に転換する」のだから、少なくとも継続的な努力が出来なければ、
その人の卓球人生が変わることは有り得ない。
さて、実績を上げられない多くの人が気付かない問題点は何かと言えば、
次の3つの要素がある。
気付かない問題点
① 意識的怠慢時間
これは、「自覚のあるサボリ」です。
「今日はやる気がしないから」と体の具合が悪いと言って、練習を休んだり、
自分を甘やかしたりしてサボる。
こういう選手が実績を上げることは有り得ない。
② 無意識的怠慢時間
自分自身の効率の悪さが認識できない。いわゆる“段取りが悪い”タイプ。
本人は一生懸命努力しているつもりだが、成果が出ない。
これは却って厄介です。
「どうしてこんなに願晴っているのに、成果が出ないのだろう」と嘆くが、
行動パターンが非効率極まりないことが多い。
結果が伴わないで、方向性を誤った努力はただの自己満足に過ぎない。
やはり、自分にとって何が大切かをよく考え、しっかりした計画を立てて、
集中した訓練を行うことである。
③集中と効率
集中力にも2つある。
A.意識と集中力
集中力の持続時間 初心者の場合、15分位しか集中できない。
成長してくると、30分、1時間、2時間、3時間と集中できる時間が
長く出来るようになる。
B.時間と場所の集中力
集中して仕事をしている時に、30分ごとに休憩したり、電話応対していては
作業効率など上がるわけがない。
だから、意識的に集中して何かをやる場所を確保する必要がある。
多くの作家や作曲家が深夜に作品を著すというのは、
恐らくこういう理由だからでしょう。
この気付かない問題点は、実績を上げている人達が、無意識に
「そうならないように」心掛けている点であると思います。
児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督