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児玉語録

児玉語録5月号 『長所や強みを活かして、少しぐらいはムリをしよう』を掲載

2011/05/02

当社の顧問弁護士の鳥飼重和先生は、
会社法を中心とした企業法務、税務訴訟などの分野で、
日本の代表的な弁護士です。先生は、「考運の法則」という、
本を出版しました。
考運とは、考え方と「好運」「幸運」を結びつけるために、
先生が創った造語だそうです。つまり、「好運や成功を導く
考え方で運が開け、その考え方によって、
必然的に幸福や成功を導く」ということです。

「念ずれば花開く」
人生は、この一言に尽きる。何故かといえば、
「思いは実現する」からである。

幸福になれる人、成功する人は、上手くいくだろうと
いう明るい面に敏感である。
幸福や成功は、優秀であるか、豊かな家庭に生まれたか、
とは関係が薄い。
むしろ、明るい面に敏感な考え方が、
習慣になっているかどうかで決まる。

楽しくないのは、自分が楽しもうとしないからだ。
自由でないのは、自分の可能性を信じないからだ。
楽しくない、自由でない、それは他人のせいでも、
社会のせいでもない。
すべて、自分の考えが招いていることだ。と言っています。

何かを変えたい時に、一番簡単で、一番難しいのが、習慣です。
根本的な部分で、日々の積み重ねが変わっていないと、
一旦レベルが上がったとしても、また元に戻ってしまいます。
習慣が変わらなければ、未来は変わらないのです。

私は、いつも“強い思い”は必ず実現すると言っています。
だけど、思っただけで行動を起こさなければ、
実現するはずがありません。鳥飼先生の考え方と、全く同じです。
強く思って、それに向かって行動していくから、実現するのです。

君達が、過去どういう人間であったかは、問題ではありません。
これから、どういう人間になれるかが問題です。
そのためには、行動を起こすのに躊躇しないで欲しい。
強く思って、行動していく。それが習慣を作っていくのです。

優秀な選手は、自分の目標を設定し、
それに向かって自分自身で、その行動を管理することが出来る。
管理するとは、行動することに優先順位を決めて、
ちゃんと整理整頓することです。自分の長所を認めて理解して、
それを試合で上手に発揮できるように訓練して、
本番で使いこなせるように体制を整える準備ができることです。

自分の目標や成長がマネジメントできるようになれば、
厳しい訓練も俄然面白くなります。
逆に、自分の目標や行動が管理できなければ、
いつも他人にやらされている状態で、遣り甲斐は全く感じられないでしょう。

選手の長所や強みこそが、そのチームの資産です。
そして、その長所や強みが束ねられたものが、チームの実力となります。
だから、選手一人ひとりの長所・強みをしっかり把握して、
それをリストアップして、指導陣も選手も一体となって、
一つ一つ伸ばしてやることが、そのチームの成績につながっていくのです。

少しぐらいは、ムリをしよう・・・やればできる
「いや、これは私にはムリだ。まだそんな実力は、自分にはない」
と言って、一歩を踏み出さなければ、いつまで経っても成長できません。

自分では、多少ムリかもしれないと思っても、時期尚早だと思っても、
或いは力不足だと思っても、まずはチャレンジしてみることが大切だ。

失敗して、どうして失敗したのか、ヒントを学んでいるうちに、
今の自分には何が出来て、何が出来ないかが、はっきり分かってくるようになります。

出来ることを一生懸命やっている内に、やれないことも
「あ、そうか、こうすれば出来るのではないか」と解ってくるし、
新しいアイデアも湧いてくるものです。

だから、「ここは何としてでも、打開していかなければならない」
という状況に自分を追い込んで、やってみるという位、
自分にノルマを課していかなければ、成功する時期はどんどん遅くなってしまいます。

「なんとかしてやってみる」ことが、成功への一番の近道だと、私は信じています。

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督