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児玉語録8月号 『諦めない執念と協調性の大切さ』を掲載

2011/08/06

インカレ優勝おめでとう、
苦しい試合の連続で、何度か崖っぷちに立たされながら、
よく耐えて決勝まで駒を進めた。決勝戦も、一つ間違えば、
どう転ぶか分からないような試合内容で、日頃培ってきた
「諦めない執念」が、身を結んだ結果だったと思う。

今年は、正月元旦のミーティングでも、新年度に入る直前の
ミーティングでも、水谷主将、松淵主将代行を始め選手全員が、
「チームとしては、春季・秋季リーグ戦、インカレを優勝し、
三冠を達成する」と「今年の抱負」を述べた。そして、個人としては、
それぞれ力強い抱負を述べ、私は頼もしく感じ楽しく聞いていた。

「言葉には力がある」ということを再確認することが出来た。
強い言葉からは、強い結果が得られる。
明るい言葉からは、明るい結果が導き出される。
「言葉は意識を変え、意識は行動を変え、行動は結果を変える」のです。

今回の「なでしこジャパン」の活躍を見て、日本国民の大多数の人が
胸躍らせて感激し、感動したことだろう。
そして、世界をもブレイクさせた。
なでしこジャパンは、個々の強さだけでなく、組織力(チーム力)
としての強さがそこにあった。その強い組織力に欠かせないものに、
『目標を共有する』と『リーダーのこだわり』がある。
澤選手は、「苦しくなったら私の背中を見て」と試合前に選手に
言っていたそうだ。32歳の肉体は、10代、20代の体とは違う。
それでも澤選手は延長戦でも気を抜くことなく、ピッチを走り続けていた。
後輩たちにとって、その背中はどれ程心強く思えたことだろう。

諦めない、懸命な姿勢は、人々の感動を呼ぶ。
人に感動を与えるというのは、素晴らしいことだ。
スポーツの持つ偉大な力を、改めて認識させてもらった。

受け取ったこのメッセージをどのように活かすのか、
小さなことでもいいからまず行動を起こすことが大事なのである。

 


7月27日、佐々木則夫監督に明治大学は特別功労賞を贈呈し、
昼食を共にした。明るく、さわやかで、私の質問に対しても
明快な応答で、楽しいひと時を過ごすことが出来た。
ありがとう・・・ 心からお祝い申し上げます。


成功哲学の父といわれる、ナポレオン・ヒルは、
大ベストセラー「思考は現実化する」という著書の中で、
「マスターマインド」という言葉を使って、協調性の大切さを説いている。

「マスターマインド」とは、目標を達成するためにチームを
組んだ人達が調和して、知恵と努力を協調していくことをいいます。

人間は、チームに所属して「マスターマインド」で行動すると、
個人個人が発揮する能力以上のものを発揮することができるというのです。

人の成長には、個人で達成感を味わうことも大切だが、
チームや組織で一つの目標をやり遂げ、達成感を味わうことが、
さらに大切だ・・・ということです。仲間を理解し、協調性を磨き、
共に達成感を味わうことが、技術的にも精神的にも、
あらゆる面で自分自身を成長させてくれる・・・ということです。

そのためには、コミュニケーション力も大切です。
コミュニケーションを向上させるには、積極的に多くのことや
新しいことにチャレンジして、人と人との関係を築いていくことが大事です。

積極性を意識して、活動の幅を広げるよう努力すれば、
自然に新たな出会いが生まれ、その出会いによって、
良い刺激を受けることが出来るし、これからの自分のモチベーションに
大いにつながっていきます。

チームメイトとなった仲間と共に育って、自分の成長につながっていけば、
こんなに楽しいことはない。
お互いに良い刺激をし合い、明るく前向きに、
素晴らしいチームを築き上げていきましょう。


 

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督