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児玉語録3月号 『夢を追い努力することで「人間は磨かれる!」』 を掲載

2012/03/08

         
『夢を追い努力することで
「人間は磨かれる!」』
   

私が代表を務める㈱スヴェンソンが3年前に、
25周年を記念して、コーポレートメッセージの理念に、
共有していただける各界でご活躍中の方々に、
「ありがとう」に関するテーマをもとに、ご自身の
ご経験上から熱いメッセージを頂戴しております。   
現在でも「出会い・感動・インタビュー」というテーマで
継続しております。
今迄、北原照久さんや赤木春恵さんを始め10名の方々に
ご出演いただいておりますが、今回は株式会社ワタミの
創業者である、渡邊美樹さんにご出演頂きました。
その折に、何冊かの著書を頂戴致しました。
渡邉氏の考え方に共感することが多かったので、
今月の語録の参考にさせて頂きました。

陸前高田市に7万本の松林があって、津波で流された後、
1本だけ残った「奇跡の一本松」といわれている松。
この松は残念ながら、昨年10月に根腐れが判明しましたが、
その木に残っていた松ぼっくりから種を採取して、
切り取った枝を別の松につなぐ「接ぎ木」をした結果、
合わせて21本の苗が生長したそうです。
これらの苗は、5~8年位で、屋外に植えることが
できるようになるとのこと。奇跡は起こるのです。
たった1本の松が教えてくれています。

国全体に閉塞感が漂っている今の日本には、
明るい未来を想像する“希望”が必要です。
日本を再び「夢を追い求めることができる、希望を持てる国」
にするために一緒に考えていきたい・・・と言っておられます。

我々スポーツマンは、自分の限界に挑戦しその結果、
昨年の「なでしこジャパン」のように
国民の皆様に感動と勇気を提供出来るよう努力することだと思います。

人間は夢を追うことで成長することができます。
夢を追う本当の意味は、その過程で、私たちの「人間性を高める」
ことです。

夢や目標を描いて、それを何とか現実のものにしたい。
そう思ったら、私たちは否応なく努力をしなくてはなりません。
どんな小さな夢でも、それを達成するには多かれ少なかれ、
苦労や辛抱、願晴ることや我慢することが必要になってきます。
もちろん、さまざまな壁にもぶち当たるでしょう。
もうダメかとあきらめかけることもあるでしょう。
しかし、ここでくじけたら、また元に戻ってしまうと自分を
叱咤激励して、一つひとつ困難を乗り越えていくしかありません。

その過程で知らず知らずのうちに、大きな成果を得ることもできます。
すなわち「人間が磨かれる」ということです。
努力の前と後で、いつのまにか自分が成長していた、能力ばかりでなく、
人間としての器量も向上していた━ そういうことが起こってくるのです。
夢を追うことの本当の意味はそこにあります。

強い生き方をする。そういったときの「強い」とは、
どういうことをさすのでしょう。
負けないことや、自分に厳しいこと、くじけないことなども
「強い」ことだと思いますが、たとえば継続は力なりで、
小さなことや当たり前のことでも、それを倦むことなく続けること、
その「変わらなさ」に真の「強さ」の源泉があるように思います。

調子のいいときと、調子の悪いときの起伏の差が大きい人よりも、
どんなときにも七十点、八十点を取れるような安定感がある人のほうが、
実は強い人なのだと思います。

調子の波を自分でコントロールできて、失敗したり迷ったら、
そこへ帰って再度やり直せる、自分なりの基準やベースを
自分の中にきちんと構築している人。
そういう人が強い人であり、プロや一流の条件であると思います。

また、変わらなさとは静かさのことでもあります。
静かにゆっくりと、驕ることなく、おもねることもなく、
あせらず、くさらず、明るく、前向きに行く人が、
もっとも遠くまで行ける「強い」人なのです。

では、どうしたら静かで強い人間になれるのでしょうか。
それは、他人と自分を比較しないことなのです。
誰と比較しても、自分は自分以上ではなく、
自分以下でもないのです。だから、比べるのなら、
「昨日の自分」と比べるべきです。
努力を重ねて少しずつパーソナルベストを更新しつづけられる人が
本当に強い人であり、また、最後に勝利を
つかむ人でもあるのです。
渡邉美樹著「強く、生きる」参考

目標を達成したときの喜びは、次の目標に向けて
高いモチベーションを発揮するための原動力になります。
そうであれば目標を達成するまでのプロセスを明確にして、
小さな目標を設定する。その小さな目標の達成を積み重ねることが
最終的に大きな目標や成果に近づくことになる。

「いつまでに自分の目標を実現するか」が、決断できれば
目標設定のその日から、目標に向かって走り出すことができる。
そして、どれだけ大きな夢を見られるかが大事です。
自分の抱いた夢以上の未来は絶対来ません。

人は成長するために生きています。
成功は夢見たときから走り出す。困難があるとすれば、
それはさらなる人間的成長のために起こる現象で
むしろ飛躍のチャンスです。

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督