児玉語録7月号 『「氣」 を 学 ぼ う』 を掲載
2012/07/08
私は20年程前に「氣の研究会」会長の故藤平光一氏に「氣」
についてご指導頂いた。
その頃、日本でもようやく「氣」=「天の理」が認知される
ようになっていた。
『この天地には「氣」というすばらしいエネルギーが満ちあふれて
いて、そのエネルギーは、勿論私達の体の中をも駆け巡っている。
これを上手に利用すれば、ありとあらゆる人間の可能性が無限に
広がっていく。対人関係、健康、ビジネスなどで日々を明るくし、
人生の成功をつかむことも可能になる。
スポーツ選手には短期間で結果が出るので、
「氣の力」は特に有効だ』とおっしゃっている。
「氣」にもプラスの氣とマイナスの氣がある。
氣を出すことを陽氣といい、氣を引っ込めることを陰氣という、
やる気十分というのは氣を出すことで、生氣溌刺、勇気凛々という
状態は、氣が体中をかけめぐっていて発散している状態をいう。
反対に、氣を陰に込めると陰氣になり、氣の出し方が弱いのは弱氣。
要するに日本語でいい意味の言葉はすべて、氣を出すことを前提に
しているのである。
つまり「氣」を出さなければいけない━
ということを日本人は昔から理解していて、大事にしてきたのである。
人は思うだけでも「氣」は出るのである。
しかし、それをより確かなものにするためには、「言葉に出す」こと。
例えば「好きだ」というのはプラスの「氣」。「嫌いだ」というのは
マイナスの「氣」が出る。
この言葉を口に出しただけで、氣はプラスとマイナスに別れてしまう。
先生は「五つの誓い」をつくられている。
○ 私は今からプラスの心で 考えます。
○ 私は今からプラスの心で 話します。
○ 私は今からプラスの心で 行動します。
○ 私は今からプラスの心で 人に接します。
○ 私は今からプラスの心で 社会に貢献します。
常に、この五つを言葉にして、実際に口にしろ、口にすると自然にそういう
気持ちになる。そして、こんな簡単なことで、結果は大きく変わってしまう
のである・・・とおしゃってました。
このことを船井幸雄氏は宇宙エネルギーの作用によるものだと、
言っている。つまり「氣」が出ている状態は、宇宙エネルギーが活動
しているのである。
「自分はできる」というプラスの言葉を使いさえすれば宇宙エネルギーが
活動し、「自分はできない、だめだ」と言えば、その瞬間に宇宙エネルギーが
逆流してしまう。
だから、失敗してしまうのである。
「氣」は万人に与えられた共通の能力です。
「心身一如」という言葉がある。心と体は常に一つに統一して使うべきもの
であるという教えで、この心身統一体(自然体)というのは実は「氣」が
外に出ている状態なのです。要するにこの統一体さえできれば、いつでも
どこでも「氣」を出すことができる。
心身統一の原則は
① 臍下の一点に心を静め統一する ② 全身の力を完全に抜く
③ 体のすべての部分の重みを、その最下部に置く
④ 気を出す
しかしこの四つは同時にはできない。一つが完璧にできたら、
他の三つも全てできている筈。
臍下の一点に心を静める状態になると、全身の力は完全に抜けているし、
重みは全部下に来て必ず「氣」が出ている。また、重みを下にすると、
必ず「氣」は出ていくし、心も臍下の一点に静まり、全身の力が抜けている。
この四つのうちどれかは必ずできるはずである。そうなれば、誰でも、
どんなときでも心身の統一ができるようになる。即ち「氣」を出すことが
できるようになるのである。
また、「氣」を出す方法のひとつとして「呼吸」が重要である。
正しい呼吸をすれば、間違いなく「氣」を補給できるようになる。
呼吸には、外界から肺まで酸素を入れて、肺からまた外へ出す外呼吸と、
その肺に入れた酸素を血液に乗せて全身に送り、炭酸ガスや、不純物を
肺まで持って帰る内呼吸、(外呼吸と内呼吸を合わせたものが人間の呼吸)
それと皮膚呼吸というのがある。これらの3つを合わせて全身呼吸という。
そしてこの3つの呼吸が正しく発動されるときに体に「氣」が補給されて、
全身の活力が一氣に燃え始める。
正しい呼吸を行うには、
①息は洩れるのではなく吐く ② できるだけ静かな音で吐く
③頭部の氣より吐き始め、つま先の氣まで吐く
④ 鼻端より吸い、つま先から頭部に充満するまで吸い入れる
⑤ 吸い終わったら臍下の一点に沈める
以上のことを守りながら、次のように呼吸をすれば全身呼吸が行えるようになる。
① 肩の力を抜き、リラックスして自然体で行う。
② 口からできるだけ息を吐く (15秒~20秒)(初めは8秒~10秒でよい)
③ 全部吐いたら、2~3秒待ち、鼻から息を吸う
(15秒~20秒)(初めは8秒~10秒でよい)
④ 2~3秒待ってから、再び吐き始める
この呼吸法を1回10分ほど行えば見違えるほど頭がすっきりし、健康にもよい。
「氣」についても勉強し、自分の将来の成功のため
、活用していくことを是非すすめたい。
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児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督