児玉語録4月号『新年度をキッカケに自己運を開こう!』を掲載
2016/04/01
『新年度をキッカケに自己運を開こう!』
今月は2016年度の始まりです。
年始の1月1日、年度の始まり4月1日というのは、この一年の中で大きな節目です。
この節目を大きなキッカケとして、自分の人生にどのように活かしていくかによって、
自分の将来が変わっていくものです。
私は「運」について、今までも折に触れ、色々な角度から話しをしてきました。
ここでもう一度、今年度の始まりに当って「運」について考えてみましょう。
私は今日まで、「運」と「縁」に恵まれて、本当に明るく楽しい人生を歩んで来ることができました。
これから、もっともっと、楽しい将来が待っていると信じています。
そう考えてみると、人生というのは「運」と「縁」の二つに尽きるのではないか━とつくづく思います。
「運」とは天から授かるもので、「縁」は自分で築き上げていくものです。
「運」というのは間違いなく存在する━と私は考えています。
人生で成功するかしないかを考えたときには、実力のあるなしよりも、
運のあるなしの方が先にくるのではないかと思っているほどです。
それは、スポーツの世界でも、政治、経済の世界でも、芸術、芸能の世界でも同じ。
どんな世界でも、実力がなければ上には行けませんが、
実力があっても、上がっていけない人も数多くいます。
大スターの歌がすばらしいのは実力ですが、
同じ位歌がうまくてもスターになれない人はゴマンといます。
「運」には天運、地運、人運とありますが、
誰と会ったか、誰と深いお付き合いをして心と心が触れ合ったかによって、
人生が決まってしまうのではないか、と言っても過言ではないと思っています。
まさに、人運は大化けするのです。
人生に出会いがない人はいません。でも気が付かない人が多いのでしょうか。
人は、一生の間に出会う人の数は、5万人とも、10万人ともいわれています。
その中で、人生が変わるキッカケを作っていただける人は、少ないかも知れませんが、
私には10名ほどいらっしゃいました。本当に感謝、感謝です。
その人に会ったことで、人生が変わった、ということは誰にでも必ずあるのではないでしょうか。
つまり、天から授かった「運」をいかに掴むか、それをどれだけ感謝していただくか、
そして、その「運」を活かすために、「縁」をどのように自分自身で築き上げていくかが、
人生の決め手になります。
本当に、自分が「運」と、「縁」を勝ち取ろうと思えば、あらゆることに感謝の気持ちを持ち、
人との出会いを大切にする。 それが、天から「運」を授かり、それに続く「縁」と、
そのまた次の「縁」を作り出していくことに、繋がっていくのだろうと思っています。
チャンスというのは、その大きい小さいはあっても、まったく与えられないという人はいません。
「運を生かす」とは、そうしたチャンスがめぐってきたときに、
いかに自分のものとして、それを生かせるかどうかに掛かっているのです。
「他者運」を「自己運」に変えられたとき運命は好転するのです。
「他者運」とは、「人からもらった運」です。
例えば日本代表に抜擢された、抜擢されたのは「運」のよさだが、それは「他者運」にすぎません。
それを「日本代表として必ず活躍する」と決心したところで、「自己運」に変えたことになります。
様々な困難や壁にぶつかっても、乗り越えていけるのは、
そういうチャンスを「自己運」に変えることができたかどうかだと思います。
「自己運」というのは自分をどれだけ信じられるかです。
「運」のいい人の特徴としては、つねに自分の未来は、すばらしいと感じています。
未来は、いま自分がつくっていて、未来がどうなるかは、いまの自分が決めているのです。
人と会うのを億劫がる人の「運」は弱いです。
「運」というものは、人からいただいて開けていくもの。だとすれば・・・
自分が出会う人の数に比例して、「運」に恵まれる機会が多くなる、と信じて行動しよう。
上の人に引っ張りあげてもらう「運」は、
上の人と会ったり、話をしたりする機会を逃さないことが大事。
相手の人に近づきたいと思いながら、なにか風圧のようなものを感じて、
それに負けてしまう人が数多くいます。
しかし、その風圧を感じながらも、そこに飛び込んでいけるかどうかが、人生の分かれ道。
「運」をつかめる人になる一歩と言えます。
自分が好きなこと、ワクワクすること、得意なこと、
自分が楽しみながら、自然に出来てしまうことをやっていくことが、
「運」のいい自分になれる近道です。
そして、好きなことだからこそ、もっと強くなりたい、上手くなりたいと、
ハードルを上げていけるのだと思います。
私は今まで、政界、財界、スポーツ界、学界、その他、あらゆるジャンルで成功している方々から、
一般の市民や、学生にいたるまで、多くの人々と接してきました。
そして、はっきりいえることは、
階層が上だから「運」がいい、下だから「運」が悪いということは、全くありません。
「運」を開いていける人は、やはり行動力があって、努力している人です。
お互いに自分のミッションをしっかり見つめて、「運」を開いていきましょう。
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児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督