児玉語録1月号『言葉には力がある!』を掲載
2017/01/01
『言葉には力がある!』
「惜福・分福・植福」幸田露伴に学ぶ
「言葉には強い力がある」と私は常に力説しています。
「惜福、分福、植福」という言葉があります。
これは、明治の文豪、幸田露伴が「努力論」で主張したものです。
人間は誰でも幸福になりたいもの「幸福」こそ、人間にとって最大のテーマで、
露伴は、成功者と失敗者を徹底的に観察し、
「どうすれば人は必ず幸福になれるか」という考え方ではなく、
「どういう心がけで生きれば人生を肯定的にいきられるか」を説きました。
露伴の書いた本のタイトルが「幸福論」ではなく、
「努力論」であったことに、私は興味を持ち、面白いと思いました。
幸福や不運は、気まぐれや偶然のものではなく、自分の生き様によって引き寄せるもの。
「失敗したら必ず自分のせいにせよ」露伴が説いたシンプルなこの一言は、
人生を後悔しないための何よりの要訣です。
失敗や不運を自分のせいだと考えて学び続けた人間と、
他のせいにして気楽に過ごしてきた人間とでは、運の良し悪しが、大きく開いていきます。
露伴は、幸福を引き寄せるために「幸福三説」という3つの工夫を主張しました。
① 「惜福」とは、福を使い尽くさないこと。
その福の一部を、巡ってくる運にお返しするような気持ちでとっておく。
その心掛けが、再度、運にめぐり合う確率を高くする。それが「惜福」です。
② 「分福」とは、自分に来た福を、他に及ぼしていく積極性がなければならない。
自分ひとりの幸福はありえない。周囲を幸福にすることが自らの幸福につながる。
③ 「植福」とは、将来にわたって幸せであり続けるために、
今から幸福の種を蒔いておくこと。精進努力し続けること。
自らが蒔いた種が芽を出し、今の自分を創っている。過去を書き替えることはできないが、今から良い種を蒔き、努力し続ければ、望ましい未来につなげることができる。
「福を論じて最も重要なのは植福である」と露伴は言っています。
人は「運の力」をいただいて生きています。
どんな人にも、幸運不運が波のようにやってきて、小さな波が続いた後、
どんと大きな波がやってくることが人生には何回かあり、
明らかに法則があるように感じます。
自分の運気が上り坂か、下り坂かを直感で解るようになるには、
「立ち止まる習慣」が大事です。ひと言で言えば「ジタバタしない」ということです。
上り坂は上り坂の風景、下り坂は下り坂の風景を味わうしかない。
もし自分が、今、報われてないと感じているなら、報われるときを待つ力が重要です。
モチベーションは、今では共通言語になっていますが、「やる気」とか「動機づけ」のことです。
モチベーションというのは、放っておけば自然と下がってしまい持続させるのは難しいです。
そして、モチベーションの特徴は、人によって異なり、人それぞれのスタイルがあります。
じっくり燃えるタイプもあれば、いきなり燃えるタイプもいるので比較しないことが大事です。
もう一つの特徴は「変わる」ということです。
今のモチベーションが1年後、2年後には変わっているかも知れない。
モチベーションは自分で意識するとコントロールすることができます。
報われなくて「やる気」が涌かないときは、元気が出る人に会いに行く、思い切り体を動かす、好きなことに熱中するなど、自分なりの工夫をしたマネジメントを試みればいい。
内面から動機づけを得られ、心の底からモチベーションを噴出させてくれるものは、
「惜福・分福・植福」幸田露伴に学ぶ
「言葉には強い力がある」と私は常に力説しています。
「惜福、分福、植福」という言葉があります。
これは、明治の文豪、幸田露伴が「努力論」で主張したものです。
人間は誰でも幸福になりたいもの「幸福」こそ、人間にとって最大のテーマで、
露伴は、成功者と失敗者を徹底的に観察し、
「どうすれば人は必ず幸福になれるか」という考え方ではなく、
「どういう心がけで生きれば人生を肯定的にいきられるか」を説きました。
露伴の書いた本のタイトルが「幸福論」ではなく、
「努力論」であったことに、私は興味を持ち、面白いと思いました。
幸福や不運は、気まぐれや偶然のものではなく、自分の生き様によって引き寄せるもの。
「失敗したら必ず自分のせいにせよ」露伴が説いたシンプルなこの一言は、
人生を後悔しないための何よりの要訣です。
失敗や不運を自分のせいだと考えて学び続けた人間と、
他のせいにして気楽に過ごしてきた人間とでは、運の良し悪しが、大きく開いていきます。
露伴は、幸福を引き寄せるために「幸福三説」という3つの工夫を主張しました。
① 「惜福」とは、福を使い尽くさないこと。
その福の一部を、巡ってくる運にお返しするような気持ちでとっておく。
その心掛けが、再度、運にめぐり合う確率を高くする。それが「惜福」です。
② 「分福」とは、自分に来た福を、他に及ぼしていく積極性がなければならない。
自分ひとりの幸福はありえない。周囲を幸福にすることが自らの幸福につながる。
③ 「植福」とは、将来にわたって幸せであり続けるために、
今から幸福の種を蒔いておくこと。精進努力し続けること。
自らが蒔いた種が芽を出し、今の自分を創っている。過去を書き替えることはできないが、今から良い種を蒔き、努力し続ければ、望ましい未来につなげることができる。
「福を論じて最も重要なのは植福である」と露伴は言っています。
人は「運の力」をいただいて生きています。
どんな人にも、幸運不運が波のようにやってきて、小さな波が続いた後、
どんと大きな波がやってくることが人生には何回かあり、
明らかに法則があるように感じます。
自分の運気が上り坂か、下り坂かを直感で解るようになるには、
「立ち止まる習慣」が大事です。ひと言で言えば「ジタバタしない」ということです。
上り坂は上り坂の風景、下り坂は下り坂の風景を味わうしかない。
もし自分が、今、報われてないと感じているなら、報われるときを待つ力が重要です。
モチベーションは、今では共通言語になっていますが、「やる気」とか「動機づけ」のことです。
モチベーションというのは、放っておけば自然と下がってしまい持続させるのは難しいです。
そして、モチベーションの特徴は、人によって異なり、人それぞれのスタイルがあります。
じっくり燃えるタイプもあれば、いきなり燃えるタイプもいるので比較しないことが大事です。
もう一つの特徴は「変わる」ということです。
今のモチベーションが1年後、2年後には変わっているかも知れない。
モチベーションは自分で意識するとコントロールすることができます。
報われなくて「やる気」が涌かないときは、元気が出る人に会いに行く、思い切り体を動かす、好きなことに熱中するなど、自分なりの工夫をしたマネジメントを試みればいい。
内面から動機づけを得られ、心の底からモチベーションを噴出させてくれるものは、
- 「ありがとう」を言われたとき
- 自分の成長を実感できたとき
- 今のままやっていれば、大きく伸びると感じたとき
- 人のために役に立ったと感じたときモチベーションは、自分でコントロールしつつ、報われるときを待つことです。
人間の価値というものは、金銭とか、生まれとか、学歴で計るのか? そうではない!
人間の本当の価値は、その人間が生まれた後、
親からもらったもの以外に、どれだけ付加価値をつけているかどうかで決まるのです。
だから、どれだけ自分で努力して、付加価値をつけているかということが重要なのです。
運命をも変えてしまう言葉の力、多くの無限とも言われる言葉と出会う中で、
あるとき、ストーンと心に落ちる言葉がある。
心の土壌に、言葉の種が上手く合致したときは、
その言葉は、その人の心の中で大きく育ち、その人の運命をも形作っていくものとなる。
心の食べ物は言葉です。
人は昔から言葉を心の糧として生きてきた。
良い言葉を食べていると、心は生き生きとして元気が出てくる。
できるだけ良い言葉、良い教えに触れ、それを糧として心術の工夫をしていきましょう。
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児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督