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児玉語録2月号『全日本卓球選手権 雑感』、『今年の書初め「熱意は自分を動かす」』を掲載

2017/02/01

『全日本卓球選手権 雑感』
 
『今年の書初め「熱意は自分を動かす」』
 
 
水谷隼卓球史上最多の9度目の優勝おめでとう
日本のエースとして、絶対的な優勝候補と目され、重圧がかかり、
しかも相手は、皆思い切って120%以上の力を出して向ってくるという状況の中、
よく耐えてしかも強気に攻めることも忘れずに戦い抜いたことはすばらしかった
 
平野友樹も、思い切ったプレーで、水谷にあわやと思わせるような戦いを挑み、
すばらしいラリーの応酬で、満員のファンに感動を与えてくれた。 3位入賞おめでとう
 
また、丹羽孝希酒井明日香ダブルス優勝おめでとう
玄人受けする内容の濃い戦い方での栄冠、本当に良かった。
以前、世界で活躍した日卓協幹部も、「前陣であれだけ早い攻撃ができる選手は、
今、世界にはいない。是非、世界でやらせたいですね」と言っていた。
今後の活躍を心から期待したいと思う
 
女子は平野美宇が史上最年少Vを果たした。 おめでとう
平野は、中国リーグでプレーをし、そこで打球点の高さの重要性を学び、
前陣での思い切った強気なプレーで、4連覇を狙っていた石川佳純を圧倒した。
W杯などの優勝で自信をつけ、精神力でも石川をはるかに上回っていた。
 
一方の石川は、出足から平野の思い切った攻撃に圧倒されたため、
強気な攻撃が影をひそめ、なすすべもなく敗れた。
F・Hでの3球目や、回り込んでの思い切ったレシーブ攻撃を混ぜて、精神面で、
対等以上に戦えば、試合の展開は変わっていたのではないかと、残念だったに違いない。 それにしても、平野が第6ゲームで気持ちを入れ替え、
あれだけ石川に何もさせずに圧倒したことは、力のある証拠であり、
将来が非常に楽しみで、東京に向けてワクワクするような気持ちにさせてくれた。
今後益々精進を重ねて、打倒中国を果たせるような選手に成長して欲しい
 
何をやっても上手くいき、順調にチャンスがくる これも一つの節です。
節が在るからこそ竹は雪にも風にも負けない強さを持っている
何をやってもうまくいかないときもある。
それも一つの節であり、そういうときには、基礎から見直すよい機会であり、
そういう節をどのように過ごすかが人間を強くするのです。
 
 
私の今年の書初めは 「熱意は自分を動かす」です。
 
この書初めに込めた私の思いは、
 
熱意自分を動かし、他人も動かし、人生をも変えてしまう力を持っている。
 
熱意とは、天が助けたくなるほどの思いを持って、
その事柄に打ち込んでいる熱心な意気込みのことをいいます。
 
物事を成し遂げるときには、熱意というものが最も大事な要素であり、
目標のないところには熱意やヤル気は起こらない
リーダーが熱意を込めて方針を語り、全力を尽くせば、
社員や選手も、その熱意に動かされずにいられません
 
人を動かそうと思えば、まず自分が燃えなければならない。
熱意は感染します。
目に見えない力となって、周囲の人を引きつけ、思わぬ加勢を呼び、
一人では成し得なかった仕事を成し遂げることも可能になる。
心理学者はこれを“感染反応”といっています。
 
そして、モラールが高まってすばらしいチームワークが出来上がるのです。
今の時代「」が出るとか、「オーラ」が出ている・・・などと言います。
 
人間の強い思いは必ず叶う━と、私は信じています。
 
「心」は体の主です
人は、心が弱くなると失敗したり、思うようにいかなくなったり、病気になったりして、
物事を成功させることができなくなる。 
心の強さはすべて何事も成就させる絶対条件です。
努力をしても、心が弱く、思う気持ちが弱く、目標を達成しようという意思がなければ、
失敗することの方が多くなる。
 
眼、耳、口、手、足や、5官のすべては心が統率している。
心を鍛えていくことが人間が成長していくためには最も大事です。
 
だから私は、で最も重要なのは「」であると常に力説しています。
 
考えてみれば、人間の心というのは、本当に不思議なものです。
 
“苦しみが無くなるのではありません。
苦しみでは無くなるのです。”
 

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督