児玉語録4月号『人間の能力は無限である』を掲載
2018/04/03
『人間の能力は無限である』
~人生は50m競走だと理解しよう~
平成30年度がスタートしました。
私にとっては現天皇、皇后両陛下には特別な感慨があります。
平成時代、最後の年度となることには一抹の淋しさがありますが、心機一転、
より一層充実した一年となるよう、努力したいと決意を新たにさせて頂きました。
平昌オリンピックで数々の感動を味わわせて頂いた後、3月9日から18日迄行われた
パラリンピックでは、感動を超えた驚愕の現実を見せ付けられた。
視覚障害者によるスーパー複合という、スーパー大回転と回転を一本ずつ滑る種目。
視覚障害のある選手が、前を滑るスキーヤーにガイドされて、
何本もの旗門をくぐりゴールを目指す。
ガイドと選手は無線のマイクでつながれているそうだ。
そのマイクから聞こえるガイドの指示を頼りに、選手たちはものすごいスピードで
旗門間隔の短い回転コースを確実に滑っていく。そのコンビネーションが素晴らしい。
ガイドのスキーヤーは、後ろの選手に追いつかれないように、
又、旗門が揺れて当たったりしないように滑る。
その上で細かい指示を出す。
その指示に従って、選手は斜面の変化や回転のリズムの変化に
0コンマ数秒以内に反応していく。とてもとても視覚障害があるとは信じられない。
ガイドスキーヤーも非常に高い技術がなければ出来ないでしょう。
この2人のコンビネーションはとても人間業とは思えない。
一体どのような訓練を重ねれば、
このように旗門間隔の短い回転コースをこれほどのスピードで滑ることが出来るのか。
村岡桃佳選手、森井大輝選手、成田緑夢選手、新田佳浩選手らの活躍で
盛り上がりを見せたパラリンピックも終わった。
私は今回のパラリンピックを観て、人間の能力(心・技・体)は無限である…
ということを改めて実感させて頂いた。
感動をありがとう!!
強い決意とは、やると決めることです。
やると決めて、いかなる困難も乗り越える覚悟をすることです。
人間の能力の差は、通常せいぜい2倍から3倍。
しかしやる気の差は100倍にもなります。
「低い目標より、高い目標の方が、実現するのはやさしい」…
と私は自分の体験からもよく話をします。
それは目標を一気に高いところに決めると、
「これは必死になってやらなければならないぞ」となって、
現状の延長線上で考えていては、とても達成出来ないので、
全く新しいドラスチックな発想をするようになるからです。
物事を成し遂げるときには熱意というものが最も大事な要素です。
目標のないところには、熱意ややる気は起こりません。
人を動かそうと思ったら、まず自分が燃えなければなりません。
熱意がなければ知恵も工夫も生まれません。
人間学の名著として知られている『修身教授録』の中で森信三先生は
「人生はただ一回のマラソン競争みたいなものです。
勝敗の決は一生にただ一回人生の終わりにあるだけです。
しかしマラソン競走と考えている間は、まだ心にゆるみが出ます。
人生が50mの短距離競走だと分かってくると、
人間もすごみが加わってくるんですが…」とあります。
人生はマラソンのようなものだと考えていると、大きなチャンスが来たり、
ここ一番願晴らなければならないときに、全力を出し損ねることがある。
マラソンだと思うと、「まあ明日でもいいか」と甘えが出てしまうことがある。
普段から50m競走のように何事にも熱意を込め、全力でぶつかっていれば、
あらゆる能力は少しずつでも成長していくものです。
よい習慣を続けていけば、それは習性となり第二の天性になっていきます。
パラリンピックのアスリートの皆さんが、どのような訓練をしているのか想像すると、
私はまだまだ凡ゆる面で努力しなければならないな…と大きな刺激を与えて頂きました。
~人生は50m競走だと理解しよう~
平成30年度がスタートしました。
私にとっては現天皇、皇后両陛下には特別な感慨があります。
平成時代、最後の年度となることには一抹の淋しさがありますが、心機一転、
より一層充実した一年となるよう、努力したいと決意を新たにさせて頂きました。
平昌オリンピックで数々の感動を味わわせて頂いた後、3月9日から18日迄行われた
パラリンピックでは、感動を超えた驚愕の現実を見せ付けられた。
視覚障害者によるスーパー複合という、スーパー大回転と回転を一本ずつ滑る種目。
視覚障害のある選手が、前を滑るスキーヤーにガイドされて、
何本もの旗門をくぐりゴールを目指す。
ガイドと選手は無線のマイクでつながれているそうだ。
そのマイクから聞こえるガイドの指示を頼りに、選手たちはものすごいスピードで
旗門間隔の短い回転コースを確実に滑っていく。そのコンビネーションが素晴らしい。
ガイドのスキーヤーは、後ろの選手に追いつかれないように、
又、旗門が揺れて当たったりしないように滑る。
その上で細かい指示を出す。
その指示に従って、選手は斜面の変化や回転のリズムの変化に
0コンマ数秒以内に反応していく。とてもとても視覚障害があるとは信じられない。
ガイドスキーヤーも非常に高い技術がなければ出来ないでしょう。
この2人のコンビネーションはとても人間業とは思えない。
一体どのような訓練を重ねれば、
このように旗門間隔の短い回転コースをこれほどのスピードで滑ることが出来るのか。
村岡桃佳選手、森井大輝選手、成田緑夢選手、新田佳浩選手らの活躍で
盛り上がりを見せたパラリンピックも終わった。
私は今回のパラリンピックを観て、人間の能力(心・技・体)は無限である…
ということを改めて実感させて頂いた。
感動をありがとう!!
強い決意とは、やると決めることです。
やると決めて、いかなる困難も乗り越える覚悟をすることです。
人間の能力の差は、通常せいぜい2倍から3倍。
しかしやる気の差は100倍にもなります。
「低い目標より、高い目標の方が、実現するのはやさしい」…
と私は自分の体験からもよく話をします。
それは目標を一気に高いところに決めると、
「これは必死になってやらなければならないぞ」となって、
現状の延長線上で考えていては、とても達成出来ないので、
全く新しいドラスチックな発想をするようになるからです。
物事を成し遂げるときには熱意というものが最も大事な要素です。
目標のないところには、熱意ややる気は起こりません。
人を動かそうと思ったら、まず自分が燃えなければなりません。
熱意がなければ知恵も工夫も生まれません。
人間学の名著として知られている『修身教授録』の中で森信三先生は
「人生はただ一回のマラソン競争みたいなものです。
勝敗の決は一生にただ一回人生の終わりにあるだけです。
しかしマラソン競走と考えている間は、まだ心にゆるみが出ます。
人生が50mの短距離競走だと分かってくると、
人間もすごみが加わってくるんですが…」とあります。
人生はマラソンのようなものだと考えていると、大きなチャンスが来たり、
ここ一番願晴らなければならないときに、全力を出し損ねることがある。
マラソンだと思うと、「まあ明日でもいいか」と甘えが出てしまうことがある。
普段から50m競走のように何事にも熱意を込め、全力でぶつかっていれば、
あらゆる能力は少しずつでも成長していくものです。
よい習慣を続けていけば、それは習性となり第二の天性になっていきます。
パラリンピックのアスリートの皆さんが、どのような訓練をしているのか想像すると、
私はまだまだ凡ゆる面で努力しなければならないな…と大きな刺激を与えて頂きました。
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児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督