児玉語録12月号「頭は良いとは」を掲載
2018/12/02
『 頭が良いとは 』
(習慣化も必要)
私たちは日常、無意識に「習慣化」しているものがあります。
それが生活の中の「流れ」を作っています。
例えば私自身、「やるべきことを書き出す」という習慣があります。
それに“いつまでに”と書き加えると優先順位を明確に出来るし、
時間をうまく使えるようになり、効率の良い仕事が出来ます。
皆さんが目標を立てたとき、それを達成するためには、
新しく始めることを習慣にしてしまえばいいのです。
習慣は無意識に行われるものですから、目標達成のための行動を、
日々の習慣として取り組めるようになれば、無理なく目標達成へと近づくことが出来ます。
あの人は頭がいいというとき、私たちはその人の、何を評価して「頭がいい」と
判断しているのでしょうか。
記憶力がいい、計算が速い、むずかしい漢字も読み書きできる。
判断力が的確、思慮が深い、独創的な発想、など ・ ・ ・
それらがすべて、頭のよさを構成する要件であるのは 確かです。
しかし、どれも頭のよさの必要条件ではあっても十分条件とはいえません。
どれも人間にとって大切な能力ですが、どれかを一つか二つ満たしていても、
それで頭がいいとは言いきれないのです。
テストで高い点数をとる。学校の成績がいい。体力もある。技術力も高い。
そういう秀才が必ずしも仕事や試合で大きな成果を出すとは限らない。
頭のよさというものは限定的な範囲では、捉えきれないものなのです。
頭がいいとはもっと総合的なものです。
記憶力や判断力、思考力や集中力、創造力や表現力をはじめ、
ものごとを意欲的に学ぼうとする姿勢、 「出来る」まで粘り強く願晴る執念、
考える力、計画したことをすみやかに実践できる行動力。
そういう 「能力」 の多くを、できれば高い水準で満たしてはじめて、
「頭がいい」 といえるのです。
知性、理性、感性、「知、情、意」のすべてがバランスよく揃っている。
人間の頭のよさとはその全体像のことなのです
したがって 「心」 の動きが占めるところが大きいのです。
頭のよさには知能の高さだけでなく、心のよさも含まれているのです。
いいかえれば心と頭のよさはつながっていて、
その二つは密接に関係しているのです。
非常に極端な言い方をすれば、
性格が悪い人は頭も悪い、人間性のすぐれた人は頭もいい。
そういう相関関係が脳と心の間には明らかに存在しているのです。
そしてもう一つ、「性格は努力によって変えることが出来る」ということを知っていることも大切な事です。
・ 明るく前向きな姿勢で仕事や訓練に取り組む
・ 手を抜かず精いっぱいの努力を惜しまない
・ 人とのコミュニケーションを積極的にとる
そんなふうに心をよく働かせること、人間性を磨くこと、
知能を使うと同時に心を使うこと、心を磨くことが大切で、
それがきわめて合理的な 「頭をよくする」 方法なのです。
そして新しい習慣を身につけて、より良い人生を送るため、懸命に努力すれば、
良い習慣は “習性” となり、 “第二の天性” となって、
その後の人生が必ず開けてきます。
児玉圭司名誉総監督
昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督
(株)スヴェンソン 代表取締役会長
日本学生卓球連盟 名誉会長
明治大学駿台体育会 名誉会長
- 昭和31年
- 世界選手権シングルスベスト16
- 昭和40年
- 第28回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和48年
- 第32回世界卓球選手権 日本代表監督
- 昭和50年
- 第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督